火災保険料の相場はいくら?構造・床面積・築年数・地域別の目安を徹底解説

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火災保険への加入や更新を検討する際、「自分の家の保険料は妥当なのだろうか?」と疑問に思う方は少なくありません。火災保険料は一律ではなく、建物の性能や所在地、補償内容によって大きく変動します。

この記事では、火災保険料が決まる仕組みや、構造・床面積・築年数といった要素別の相場を詳しく解説します。適正な保険料で十分な補償を得るためのポイントを確認し、納得感のある保険選びにお役立てください。

目次

1.火災保険料を決定する6つの主要要素
2.構造級別(M・T・H構造)による保険料の違い
3.【構造・地域別】火災保険料の相場目安
4.床面積と築年数が保険料に与える影響
5.戸建てとマンションで保険料に差が出る理由
6.所在地(都道府県)によるリスクと料率の変動
7.補償内容と支払い方法で保険料を最適化するコツ
8.まとめ:適切な火災保険選びのために

火災保険料を決定する6つの主要要素

火災保険料は、単に家の価格だけで決まるわけではありません。保険会社は「事故が起こる確率」と「事故が起きた際の損害額」を予測し、以下の要素を組み合わせて算出しています。

  1. 建物の構造級別:耐火性能の高さ
  2. 床面積:建物の再調達価額(建て直しに必要な費用)に直結
  3. 築年数:老朽化によるリスクや新築割引の有無
  4. 所在地:自然災害(台風や水災)の発生リスク
  5. 補償内容と特約:カバーする範囲やオプションの有無
  6. 保険期間と支払い方法:長期契約や一括払いによる割引

これらの条件を把握することで、見積もり時の比較がスムーズになります。

構造級別(M・T・H構造)による保険料の違い

火災保険には「構造級別」という区分があり、燃えにくさや壊れにくさに応じて3つの等級に分けられています。耐火性能が高いほど、保険料は安くなる仕組みです。

  • M構造(マンション構造):コンクリート造のマンションなど。最も耐火性が高く、保険料は安く設定されています。
  • T構造(耐火構造):鉄骨造の住宅や、木造でも省令準耐火建物に該当するもの。中程度の保険料です。
  • H構造(非耐火構造):一般的な木造住宅など。火災時のリスクが相対的に高いため、保険料は最も高くなります。

同じ木造住宅でも、工法によってT構造と判定されれば保険料を抑えられる可能性があります。

【構造・地域別】火災保険料の相場目安

具体的な保険料の相場を、条件別に見ていきましょう。

戸建て住宅(H構造:木造)の場合
例:東京都・築浅・延床面積100平米

  • 地震保険あり:約9万円〜11万円/年
  • 地震保険なし:約3万円〜5万円/年

マンション(M構造)の場合

例:大阪府・築浅・専有面積85平米

  • 地震保険あり:約1.2万円〜1.7万円/年
  • 地震保険なし:約3,000円〜8,000円/年

※これらはあくまで目安であり、選ぶ保険会社や詳細な補償条件により変動します。

床面積と築年数が保険料に与える影響

床面積による変動

床面積が広くなれば、万が一の際に必要となる再調達価額(建物を建て直すための評価額)が高くなります。そのため、面積に比例して保険料も上がるのが一般的です。例えば、100平米と150平米の一戸建てを比較すると、年間で1万円から2万円程度の差が生じるケースもあります。

築年数による影響

築年数が経過している物件は、電気設備の老朽化による火災や、給排水設備の故障による水濡れリスクが高まると判断され、保険料が上がる傾向にあります。

一方で、築浅物件には「築浅割引」が適用されることが多いです。築10年未満であれば、約10%程度の割引が受けられるプランもあります。

戸建てとマンションで保険料に差が出る理由

前述の通り、マンション(M構造)は戸建て(特に木造のH構造)に比べて保険料が大幅に安くなります。これは、コンクリート壁で区切られたマンションの方が延焼リスクが極めて低いためです。また、マンションは水災リスクの影響を受けにくい階層があることも、保険料の差につながる一因となっています。

所在地(都道府県)によるリスクと料率の変動

火災保険料は住んでいる地域によっても異なります。これは、地域ごとに「火災」「風災」「水災」などの過去のデータに基づいたリスクが算出されているためです。

例えば、台風被害が多い地域や、広大な川の近くで水災リスクが高い地域では、それらの補償を付帯した際の保険料が上昇します。ハザードマップを確認し、自分の地域に必要な補償を精査することが重要です。

補償内容と支払い方法で保険料を最適化するコツ

補償範囲のカスタマイズ

火災保険は「火災」だけでなく、風災、盗難、破損・汚損など幅広くカバーできますが、範囲を広げるほど保険料は高くなります。不要な補償を外すことでコストを抑えられますが、万が一の際の自己負担額が増えるリスクとのバランスを考える必要があります。

保険期間と支払い方法

契約期間を長く設定し、保険料を一括で支払うことで総額を安くできる場合があります。例えば、1年ごとに更新するよりも、5年分を一括払いする方が割引率が高くなる傾向にあります。

まとめ:適切な火災保険選びのために

火災保険料の相場は、構造級別や地域、物件のスペックによって千差万別です。まずはご自身の建物の構造(M・T・H)を正しく把握し、複数の保険会社から見積もりを取って比較することが、納得のいく保険選びの第一歩となります。

また、すでに加入している方は、現在のプランが今のリスクに見合っているか定期的に見直すことも大切です。



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執筆者:ファイナンシャルプランナー 信太 明
掲載日:2025/9/9